熊谷染友禅 彩色体験
私が熊谷染を知ったきっかけは、熊谷染継承の会が主催する「熊谷染芸展」だ。展示された染め物があまりにも繊細で美しいので、言葉も発せなかった。江戸時代に発祥したと言われる熊谷染は、安政年間に細かな紋様が特徴の「江戸小紋」の技法や、大正初期に彩色豊かで精緻な模様が特徴の「友禅染」の技法を取り入れるなど、創意工夫が重ねられてきた。
彩色体験では、そうした長い歴史も感じることができる。私が選んだ柄は「雪輪に桜」。セミの羽のように薄く美しい型紙を生地に置き、ヘラで絵の縁となる部分に均一になるよう糊を伸ばす。両端に針が付いた細い竹の伸子(しんし)で生地を張った途端、急に職人気分になってきて真顔になる。息をすることを忘れるくらい集中し、縁を越えないように筆で一つ一つ色を入れる作業で汗ばんだ手の感覚は、今も覚えている。あの時、染め屋で賑わうかつての星川通りを見たような気がした。
- 3種類から柄を選べる
「雪輪に桜」「牡丹と重ね扇」「紫陽花とふくら雀」の3種類。麻混のムラが味のある布を使うので、そのまま飾っても、ちょっとしたポーチに仕立てても良い。 - 色の調和によって、表現がいろいろ
希望の色を伝えれば、先生が丁寧に顔料を調和してくれる。筆の力加減や重ね塗りによって、濃淡の表現もできる。自分流のグラデーションに挑戦するのもおすすめ。 - 失敗しないコツ
フチを出ないように、筆の先を少しずつ動かしながら挿していくのが肝心だ。時には、繰り返し挿していくことも必要。裏面に染み込むくらいでちょうどいい。濃いと感じても後の工程で淡くなる。
体験の流れ
①くまぴあ創作展示棟1F伝統産業伝承室に集合
②熊谷染友禅彩色体験
③現場で解散
②熊谷染友禅彩色体験
③現場で解散
体験に含まれるもの
①体験で作った作品
体験コンテンツ情報
体験コンテンツ番号 | 00001 |
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チケット1枚での体験可能人数 | 1人まで |
所要時間 | 約120分 |
参加対象 | 小学校高学年以上 |
服装・持ち物 | ・チケット ・汚れてもいい服装 |
利用時の注意事項 | お車でお越しの方はくまぴあの駐車場をご利用ください。 |
開催日時 | 定期 |
予約の有無 | 必要 |
予約期限 | 体験希望日より10日前までに予約申込みしてください。 |
キャンセル期限 | 体験希望日1週間前までキャンセル受付可能です。 |
体験提供者情報
店舗名 | NPO法人熊谷染継承の会 |
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住所 | 熊谷市原島315番地 |
営業時間 | 10:00~15:00 |
定休日 | 不定休(HPカレンダーの体験・見学日が予約可能です) |
電話番号 | 048-523-8324 |
ホームページ | https://www.kumagayasome.or.jp/%E3%82%AB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC/ |